METAL GEAR

発売日
1987年7月13日
対応機種:MSX2
ジャンル:タクティカルエスピオナージアクション




後に数多くのシリーズを世に送り出し、世界的な大ヒットとなることになったMGSシリーズの原点。

MSX2で発売されたこのソフトは、従来の敵をなぎ倒しながら進むアクションゲームとは違い、「敵に見つからないように進む」という逆転の発想をもって製作され、それによって生み出される緊張感等から多くのユーザーに受け入れられ、根強い人気を持つ作品となった。

その人気の高さから、ファミリーコンピューター(以下FC)等の機種にも移植され、2004年には携帯端末版も発売される
と共に、2006年に発売されたPS2専用ソフト「METAL GEAR SOLID3 SUBSISTENCE」にも同梱される運びとなった。

しかし、FC向けに開発されたソフトに関しては、当時のゲーム市場の拡大に合わせて、別のFC専業の開発スタッフがデータを流用して製作したものであり、原作者である小島秀夫は開発に関与していない。

その結果、完成したソフトは潜入方法も敵の配置等も変わり、果てには、ゲームにおいて最重要とも言えるポジションにあるメタルギアが出てこないという粗悪な作品になってしまったようだ。

それを受けて、当の小島秀夫も「あれはやらないで下さい」とMGS1発売前の東京ゲームショウで冗談交じりに話しており、ラジオでも、 「ボクの携わっていないFC版メタルギアは糞ですよ、糞」とまで発言したことがある。





「アウターへブン蜂起」

60年代後半に、英雄かつ狂人とも言われた一人の傭兵によって南アフリカの奥地に建造された、武装要塞国家「OUTER HEAVEN」

そのアウターへブンにおいて、全世界の軍事史を塗り替えてしまうであろう恐るべき殺戮兵器が開発されようとしていた。

その情報を察知した政府は、更なる情報収集の為、ハイテク特殊部隊「FOX HOUND」に出動を要請、部隊総司令官のビッグボスはFOX HOUNDの最優秀兵士グレイフォックスを派遣するが、数日後、彼の「メタルギア・・・」という無線を最後に消息が絶たれてしまう。

政府は、再度FOXHOUNDに出動を要請。ビッグボスは新米隊員のソリッド・スネークを指名し、彼に全てを託す。
スネークに課せられた任務は、アウターへブンに単独で侵入し、行方不明となったフォックスを捜索、彼の情報を元にメタルギアを破壊することだった。